【廃村少女［弐］ ～陰り誘う秘姫の匣～】レビュー　

点数

感想まとめ

ジャンル・シチュエーション

純愛・シナリオゲー・ハーレム・半脱ぎ・中出し・本番多い

処女率・CG数

【処女】
　シンジュ
　陽渚
　鈴
　やちよ

【非処女】
　七々瀬
　※本編開始前に主人公とお互い初めてのセックスを経験済み。主人公以外と経験なし。
　※その初体験はHシーンなし。

【HCG/総CG数】
　52/70枚

Hシーン詳細　

感想　※ネタばれなし

※シナリオの評価が高いため、極力シナリオのネタバレはしないようにレビューします

評価の高かった「廃村少女」を順当に面白くさせた傑作です。
続編が出ると知った時には、廃村に囚われるという閉じた設定であれ以上面白くできるのかと心配していましたが、プレイしてみたら、前作の雰囲気を受け継いだままシナリオもエロもパワーアップしており、非常に面白かったです。

廃村やシンジュといった謎が少しずつ明かされていったり、また新たな謎が出てきたりと、シナリオが中だるみすることなくずっと面白かったです。

村を探索する→謎が出てくる→Hシーン→ヒントや謎が分かる→次の行動を決める→1日が終わる→　Hシーンといった流れで、シナリオの謎とHシーンの発生がバランス良かったです。
謎を考えながらプレイしていると頭が疲れてきますが、ちょうどいいタイミングでＨシーンが発生するため、頭の切り替えができるのが助かりました。

中盤に差し掛かると様々な謎の答えが見えてきた――と思ったら終盤にさらなる山場があり、すごく驚きました。
シナリオが「面白い」というより「上手い」と思います。　
終盤になって、最初の話が伏線になっていることに気付いたり、展開を全部予想できる人は少ないと思います。

今回はヒロイン全員に個別ルート+エンドがあり、全てのヒロインに重要な役割があります。
ヒロインごとに、村からの脱出方法や展開が大きく変わるためシナリオに飽きがきません。
全てのルートを見ることで、村の真実やヒロインたちの事情も分かってきます。

序盤は合意なく無理矢理Ｈすることが多いですが、そこまで嫌がらず、すぐに感じるヒロインたちに丁度良い背徳感があり、非常にエロかったです。
前作よりもハーレムHや純愛Hが増えたことが嬉しかったです。

また、合間に村で過ごした子供時代のシナリオが入るのですが、過去のヒロインたちの見た目・言動がとても可愛く、邪な気持ちでなく純粋に守りたい、幸せにしたいという気持ちになりました。
ただし昔のヒロインとのHはありません。（そりゃそうだ）

前作の問題点を解消した点

前作はとても面白かったですが、細かく気になる点もありました。
それが、今作では多く解消されました。

・前作は終盤まで共通ルートでヒロイン個別EDも少なかったが、今作は中盤でヒロイン個別ルートとなり、ヒロイン全員に個別EDがある
・前作は籠女の処女が描写なかったが、今作のシンジュにはしっかり処女描写がある
・前作はキスシーンがほとんどなかったが、今作では増えた（ただし、鈴は少な目・やちよはほとんどない）
・前作のHシーンは主人公の生霊？　分身？　みたいなものとのHが多く、少しだけモヤっとしたが、今作は全部生身の主人公が相手となっている。
・前作はハーレムEDがなかったが（後に有料アペンドで追加された）、今作は最初からハーレムEDがある

気になった点

・やちよだけキスシーンがほとんどなかったこと。
　主人公と関係が薄いからかもしれないが、もっと増やしてほしかった。

・主人公と七々瀬の初体験Hシーンがなかったこと。
　これが今作で一番残念だった点。有料アペンドでもいいから追加してほしい。

終わりに

前作「廃村少女」は後に有料アペンドやファンディスクが出るなど、人気が高い作品でした。

今作は、そんな前作を踏まえながらもさらに面白く作ろうというスタッフの気持ちが感じられました。
とあるヒロインのエピローグにて、ここでしか見られないヒロインの立ち絵が追加されます。
出番はほんの少しなのに、しっかり新規の立ち絵を作るところに丁寧さを感じました。

一作前の「ファムファタル」といい、最近のエスクードは、シナリオにもエロにも力を入れていて高評価です。
これからもこのような作品を続けて欲しいです。
エスクードはゲーム性のある作品も出しますが、こちらのシナリオ+エロに重視した作品も作れるのがすごいです。

今作はぜひネタバレを見ずにプレイすることをオススメします。
これからも廃村少女シリーズとして続けて欲しいです。

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